一般に保険といえば生命保険と自動車保険が思い浮かびますが、ほとんどの方がご自身の保険の内容を把握できていないと言われています。
これは、なぜでしょうか？
ひとつは担当者からすすめられたプランなら間違いないだろう？とよく考えないで契約したことがあげられます。確かに、契約時はぴったりのプランでも、ライフスタイルの変化（就職・結婚・出産等）に対応できず、ムダな出費をしている場合が多くあります。
人生で2番目の大きな買い物といわれる保険をもう一度考えてみませんか？

■21歳男性会社員　独身 Aさんの生命保険■
問題点
会社にて、お昼休みに〇〇生命のセールスレディにすすめられた4000万円の定期付終身保険に加入したAさんは保険内容がどうもはっきりわかっていません。毎月保険料を払いながら生活費に苦労してます。

検証
独身のAさんは保険の受け取り人は父親に設定しています。Aさんのご両親は本当に保険金が必要なのでしょうか？扶養者がいないAさんに定期保険は絶対必要な保険ではありません。また、Aさんは終身保険なので必ずいつかは死亡すると4000万円が必ずもらえると勘違いしています。
　
定期付終身保険とは定められた期間（例えば60歳までに死亡）は20倍型で4000万円と大きな保障であるが、期間（例　60歳）が過ぎると200万円となってしまいます。そして保険料は更新時に段階的に高くなります。

アドバイス
Aさんが結婚し、奥様が専業主婦の場合に、この保険のような保障が必要と思われますが、現時点では、過剰な保険支出になっていると思われます。独身のAさんが保険に入るとすれば、病気やケガで収入が途絶えた時に自分に入る医療保険のほうが合っているかもしれません。

■37歳男性会社員Ｂさん　妻（会社員）　子1人（幼稚園児）の場合■
BさんもAさん同様に29歳で結婚を期に〇〇生命の2500万円の定期付終身保険に加入し、その後長男誕生で、セールスレディにすすめられ5000万円に保険へ内容を厚くしました。昨年、一戸建てを購入し、子供が来年から小学生です。

検証
Bさんは保険の受け取り人は奥様ですが、その奥様も正社員として働いておられますので十分な収入があります。Bさんに万一のことがあっても生活にこまりません。つまり、それほど大きな保険の必要性はありません。　また、Bさんは昨年一戸建てを住宅ローンで購入し、住宅ローン借り入れ時に団体信用生命保険に加入していますので、もしもの時は住宅ローンの支払いも清算されます。

アドバイス
Bさん家族に必要な保険は大きな保障額の定期付終身保険ではありません。住宅ローンで団信に入ってますので、定期付終身保険は小さくし、その分を住宅ローンの繰上げ返済に充当することが望ましいと思われます。夫婦でどちらかが病気になったときに、収入が半減することに備えて、がん保険・医療保険を検討してみましょう。また、来年に小学生となるお子様の教育資金にこども保険（学資保険）もご検討されてはいかがでしょうか？

■45歳男性 Ｂさん■
Bさんは車の利用は休日にドライブするのみで走行距離年間7000km以下です。
自動車の年式が古く、最近故障が心配でロードサービスも気になります。

アドバイス
BさんもAさんと同様、走行距離で保険料を設定したプランの場合保険料が安くなりそうです。
また、現場での30分以内の応急処置無料のチューリッヒや修理工場まで移送するレッカー無料サービスのあるアメリカンホームダイレクト等がおすすめです。